「どっちだ?」と両手のどちらかに小さい物を隠して、相手に当てさせるゲームをやり始めた。(1y11m〜)

病院の開院待ちで並んでいた時、同じく列に居たクラームより1〜2歳上の男の子が、病院の砂利石を使って、「どっちだ?」と見せてくれたことがある。その子とは初対面。

その数日後、クラームが「あっちだ?(どっちだ?)」とやり始めた。クラームの小さい手に収まる小さいものを手にした時にやり始めてる様子。たった5分程度、見せてもらった数日前の出来事を、覚えていたことにこちらはとっても驚いた。

とにかく、クラームは何度も「あっちだ?」を言って、楽しそう。やり方も、荒削りな所が可愛い。まず、物を私の方から見えないように隠(す努力を)しつつ、右掌と左掌を擦り合わせながら交互に物を掴む。そして、今だ!という瞬間に、パッと両手を離す。

普通はここで、両手のグーを相手に突き出して「どっちだ?」を言うんだけれど、クラームはいつも、物を掴んだ右手を自分の右耳側に引いて、一方の空っぽの左手を開いた状態で私に突き出す。「あっちだ?(どっちだ?)」

私が笑って「えーと、こっち?」と突き出された左手を指すと、「あっち?(こっち?)」と(不正解の)左手を私が選択したことを嬉しそうに一度確認したあと、「あっちー!(こっちー!)」と正解の右手の物を見せてくれる。

複雑そうなゲームなのに、難しそうだからとか躊躇せず真似し始める。その内容は全く正確じゃなくても、本人はとても幸せそう。こうやって学んでる・身につけているんだなあと感慨深い。