児童館の小型滑り台で、クラームが大きめの電車のおもちゃを傍らに置いて滑っていたら、職員さんに「危ないから電車は滑らないでね」と指摘していた。

指摘されたとき、見守っていた私は何か違和感。お友達と一緒に滑るのはダメかしら。

そう思った後になって、自分は随分と車両関連を擬人化して見ていたんだな、と気づいた。


クラームの嫌がる電動鼻水吸い機を使うと、クラームは「でっちゃも。アンパンマンも」と半泣きでおもちゃを掻き集めてきてチューブを当てているのを何度も見てきた。ぬいぐるみは鼻の位置は自明なんだけど、救急車もゴミ収集車もバスも連れてきて、ナンバープレート辺りにチューブを当てている様子を見ていると、「そこが鼻なんだ・・・」とクラームには私たちと変わらない顔がそこに見えているのだなと感じる。

そんな姿をずっと見てきたので、私の頭の中も電車が笑ったりしゃべったりしているような気になっていた。