便座に座って トイレをする練習をしているとき、クラームが「お母さんも、ここに(と両手の人差し指で自分の両眼を指し)おめめがついたら、トイレできるようになった?」と聞いてきた。(3y2m)

それを見て「あっ」と思った。

この子は、自分の目が、自分の顔に付いていることを、最近、理解したばかりだったんだ。

鏡を覗いて、自分の顔が写っていること。

鏡の自分が見えるのは、自分の顔の前側に二つの目がついているおかげだということ。

そういうことが「わかった!」というのが、クラームにとって、"成長=大きくなった"と同義なんだということ。つまり、ちょっとお兄ちゃんになれた、という自覚を持ち始めたんだ。

でもまだクラームにとって、両眼が顔の前についたのは、彼にとってはごく最近のことらしいのが微笑ましい。それより以前は、おめめはどこか別の場所にあったらしいことになっている。