ヒッポのファミリーで、初めてマイクをもって「ciao」と挨拶した!!!!!! 入会4年目。待ち望んでいた日がとうとう来た。他の子が0歳1歳から、保護者の真似して「おら!」なんて言うところ、クラームはマイクに関心を持ち始めたのが3歳?持ったところでおもちゃとして遊ぶ時期が続いた。「あーあーあーあー」とスピーカーから出る自分の声で遊ぶ。私が隣でいくら挨拶の言葉を口にしても「あーあーあーあー」を繰り返してたクラームが・・・4y4mになって、別の次元に到達したみたいだ。
"模倣"というキーワードが私の頭に重くのし掛かる。療育を受ける前の段階の知能テストの場でクラームがやっていたことを思い出す。"検査者と同じコトをする"作業を断固拒否していた。ペンは絶対に持たず、隣にいる私に「やって」と言う。つみきはお手本の橋ではなくエッフェル塔を作り出す。一般的なヒトは、相手と似たコト同じコトをして共感を示し相手に近づこうとする・・・けれど、そうでない人間もいる。関心が相手に向かっていかない、"自閉"という単語がぼんやり浮かぶ。うーん、そういうものなのかあ、とあの時思った。
「ciao」の挨拶はたまたまだったのかもしれない。その後の「Io sono...」は促したけどぴゅーっと逃げてしまった。だけど、あの瞬間は、クラームの気持ちが相手に向かっていってたんだな、と心が暖かくなる。