夏のキャンプの魔法が解けて、スイミングいやいやが再開したクラーム。 今日はなんとか泣かずに着替えたものの、クラスが始まってもプールサイドに座り続けるなどあまり身が入らない様子。 クラスメイトがばた足練習を一斉に開始したとき、クラームは友達の間に立って水の中をぴょんぴょんジャンプを楽しんでた。 普通なら「早く他の子と同じようにばた足を始めなさい」と声を掛けたくなるところだけれど、私にはもうそのセリフを言う情熱の火は消えかかっていて、「ふふふ、楽しそうにしてるなあ」とニコニコするのに落ち着く。 また、"他の子と同じことをしなくちゃいけない"と思い込んで育ってきた私からすれば、他の子と違うことを堂々と楽しんでやれるクラームの姿が頼もしく、とても羨ましく思う。 私みたいな"他へ倣え"の呪縛が解けない大人よりも、自分の感性を恐れず表現出来る人であって欲しいと思う。
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ヒッポのファミリーで、初めてマイクをもって「ciao」と挨拶した!!!!!! 入会4年目。待ち望んでいた日がとうとう来た。他の子が0歳1歳から、保護者の真似して「おら!」なんて言うところ、クラームはマイクに関心を持ち始めたのが3歳?持ったところでおもちゃとして遊ぶ時期が続いた。「あーあーあーあー」とスピーカーから出る自分の声で遊ぶ。私が隣でいくら挨拶の言葉を口にしても「あーあーあーあー」を繰り返してたクラームが・・・4y4mになって、別の次元に到達したみたいだ。 "模倣"というキーワードが私の頭に重くのし掛かる。療育を受ける前の段階の知能テストの場でクラームがやっていたことを思い出す。"検査者と同じコトをする"作業を断固拒否していた。ペンは絶対に持たず、隣にいる私に「やって」と言う。つみきはお手本の橋ではなくエッフェル塔を作り出す。一般的なヒトは、相手と似たコト同じコトをして共感を示し相手に近づこうとする・・・けれど、そうでない人間もいる。関心が相手に向かっていかない、"自閉"という単語がぼんやり浮かぶ。うーん、そういうものなのかあ、とあの時思った。 「ciao」の挨拶はたまたまだったのかもしれない。その後の「Io sono...」は促したけどぴゅーっと逃げてしまった。だけど、あの瞬間は、クラームの気持ちが相手に向かっていってたんだな、と心が暖かくなる。
2025年8月山の子塾キャンプ<後編>
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以下、キャンプ後のクラームの劇的な変化一覧。 【キャンプの様子(Nの話)】 ・川下りをした後、徒歩でアスファルトの歩道を登り、公民館まで戻ってきたら、カニの素揚げをしているのを見たり、お兄ちゃん達がカードゲームをしているのを見たり、焚き火の傍に行ったりして過ごしたそうです。 ・道を歩く際は、「一人で歩けない」と泣き言を少々言っていたようですが、結局自分の足で全行程を歩き切ったそうです。 ・カードゲームは、お兄ちゃんたちの邪魔をして怒られもしたようです。 ・食事はお昼はおにぎり、夕方はカレーとカップ麺を完食したそうです。 ・Nに話しかける時、しっかりと目を見ていて、考えているのが見てとれたそうです。 【キャンプのお迎えの様子】 ・私が姿を見せると、飛びついてくるわけでもなく、泣くでもなく、照れるでもなく、"ポカンとしてた"のが近い表現かな。すごく久しぶりに私の顔を見た、という様子だった。「あ、この時間がお母さんが言っていた"夕方"なんだな」と、すっかり忘れていたことを今思い出した、といった様子だった。 ・「帰るよー」と言うと、素直にかばんを車に積んで乗り込んだ。「もっと居たい」も「早く帰りたい」もどちらも言わない。まだこの時期、スケジュールの決定権は自分に無いと思い込んでいるのかもしれない。最後少しだけ、お見送りに来てくれたお姉ちゃんに、名残惜しそうに何か話しかけていた。 【キャンプ会場からBのご実家へ】 ・まず驚いた変化は、「お風呂を嫌がらずに入った」「体を自ら洗うと言い出した」「お風呂上がりに自分で体を拭いた」!!! それまではお風呂入るよーと言うとイヤイヤが始まり、無理やり服をひっぺがえしてお風呂場に押し込む・・・という力技が必要だった。(着て肌に馴染んだ服を脱ぐという行為が"大きな変化"になり、クラームにとってそれが"強い刺激"なので避けたいらしい。) それが自ら素直に「入る」と言ってくれて、さらにこちらは何も促してないのに、さも当然でしょという顔で「体を洗う」と言い出してくれて、終いには自分で体を拭く!?・・・キャンプに半日行っただけでこんなに変化するの!? おそらくキャンプ中、自ら進んで水着や普段着に着替える他の子どもたちを見ただろうし、自分で身支度しないと(誰も手伝ってくれ...
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テレビは先週捨てたけど、それまで没頭して見ていたアニメのことはよく覚えていてクラームの憧れらしい。クマさんがチェスをやっていたのを思い出して、オセロゲーム盤で、チェスみたいに黒チームと白チームで駒を配置したり。クマさんが魚釣りをやっていたのを思い出して自分もやりたいな〜と言いながら、「こうやってwinchの先にミミズを付けて、1週間くらい?1ヶ月くらい? 水の中に入れておくと、魚が釣れるんだよね!」と話してくれる。(4y4m) 尚、winchとはpaw patrolのchaseが使っている道具で、フック船長のハンガーのような手の形をした引っ掻き棒みたいなやつ。「ウィンチ」じゃなくて「winch」って発音してるあたり、英語アニメの影響強い〜と感じる。 あと、「いっかげつ」「いっしゅうかん」という単語は覚えても、実際にそれがどれくらいの時間の長さなのかはまだ掴みきれてないみたい。
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「アレルギーがあるから匂いが分からないのかな」と言った。(4y3m) 状況としては、おねしょしておしっこで汚れたトレーニングパンツを、クラームと一緒に洗面台で押し洗いしていた時。私が「ちょっとおしっこの匂いが残ってるからもっとよく洗おう」と言うと、クラームはおしっこの匂いを感じない、と言った。その後に冒頭のセリフ。 ちょっとこのセリフは母の私にとって意外な部分がいつもより多かった。 ①おそらく「アレルギー」という単語を"初めて使ってみた"っぽい。発言しながら、私の表情をじっと見ていたから。 ②普段のクラームなら意味のはっきりわかっている単語をよく使うのに、この時は「まだ意味が曖昧だけど、もしかしたらここで使えるのかもしれない」という50%以下の確率の気持ちで「アレルギー」を使おうと踏み切った様子だった。 この日はアレルギー以外の単語も、色々と組み合わせて会話を試みているようだった。そういうターニングポイントがやってきたのかな?
2025年8月山の子塾キャンプ<前編>
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2025年8月下旬に、奈良県内の子供キャンプにクラームを連れて行った。経緯と、キャンプ後のクラームの劇的な変化、及び合間合間に知恵を絞ってクラームに声かけしたことなどを記録してみる。 【2025年4月】奈良県の空中の村でヒッポファミリークラブのキャンプに参加。 ・山の中の暮らしを私は"思い出す"感覚だった。山道の歩き方、自然の空気の味、水辺の大きな岩の上の歩き方など。それは私が小学生の頃、母の実家に毎年夏休みに通った時に身につけた感覚。 ・はたと気付いた。クラームはこの感覚を持っていないのか。危ういと思った。惜しいと思った。そう感じ始めていたキャンプ最中に、奈良のヒッポメンバーNが月に一度山の中で子供達のためのデイキャンプ活動を開催していることを偶然に知り、Nにぜひクラームをお世話になりたいと思った。 【2025年5〜7月】キャンプに行く見通しを立てる。 ・自宅からキャンプ会場まで電車と車で9時間? 果てしなく遠く感じるけれど、道筋をあれこれ候補を考え続けていて、そして幸運なことに途中から合流して車で連れて行ってくれると言うヒッポメンバーBと巡り逢えた。 ・毎月開催される日帰りのキャンプのお知らせをジリジリと焦がれる思いで過ごし、とうとう8月は1泊2日の日程が発表され、会社の休みを取る算段を付けて申し込みをした。ただ、時間をかけて迷った末、今回は宿泊はせず、日帰りの参加とした。初回ということで、念の為親も同伴で宿泊させてくれるとNから譲歩案を頂いたけれど、初回はまずNたちにもクラームに慣れてもらうほうが良いだろうと思い、日帰りの参加にさせてもらった。 【2025年8月】いよいよキャンプが近づいてきた。でもその前の準備。 ・川遊びもある。山の中も歩く。ちょっとした装備が必要になる。 まずライフジャケットは、夫に相談して、結論は"良いものを買う"に至る。メーカーはモンベルに絞り、子供用のラインナップを吟味。微妙に身長がSとMの真ん中にあるクラーム。安い買い物ではない、というのと、命を守る大切なものだから、という理由で、わざわざ最寄り店に問い合わせ、在庫を確保してもらったのち、会社と保育園を早退して店舗に出向いて試着して、店員さんに寸法を合わせて見立ててもらった上でMサイズを購入した。 この時気を使ったことが、クラームのライフジャ...
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三匹の子豚の話を、ページを見て自分で物語を話し出した!(4y3m) 状況としては自らやりたくてやったわけではなく、しかも最初の2行分くらいだけだったけれど、そういうことができるんだ!と感激だった。 家にある「タイ語と英語」で書かれた「三匹の子豚」の絵本を私のところに持ってきて「読んで」と言うクラーム。私がタイ語と英語で読み始めると、「そうじゃなくて、"おかあさんがこどもたちに、家を建てなさいと言いました、みたいに言って!」と返してきた。 私は調子に乗って、2ページ目もタイ語と英語で読んでみて、「クラーム、このページのお話をして」って振ってみたんだけど、"藁"という言葉が出てこなくて詰まってしまい、「ぼくはできない!」とイヤイヤになってしまって今日はそこでおしまい。 次は私が日本語も交えて読んでみて、絵本の世界を十分楽しめるようになったあとでクラームにも語り部に挑戦してみてもらおうかな・・・と考えちゅう。
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4歳になったころ、蚊のことを「かが」って言うクラーム。「か」じゃなくて「かが」と言ってるって気づくまで私はちょっと時間がかかった。あれ?なんで「が」が付いてきてるの?と不思議だった。それで、よくよく自分たちの会話を客観的に見ていると、確かに、会話の中では、「蚊がいる」「蚊が家の中に入った」って言ってるんだよね。更にこの間、ちょうど道ですれ違った女性が蚊を追い払おうとしてながら「蚊が・・・(居る)」と喋っていた。そっか、日本人って、「蚊!」って一文字を言うより「蚊がxxしている」って文章で言う方が圧倒的に多いんだ。そういうわけで、クラームの「かが」は「か」に変化する様子はなく、数ヶ月経過している。この先、どのタイミングで気づいて変わるのかな〜。
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子供の頃って忘却曲線が大人と角度違いすぎるよね。 乗り物の絵本に、インド式オートリクシャーのイラストを見つけたクラーム。 「これ、乗せてもらったことあるよね!」と言う。 1年前と半年前に、タイへ遊びに行った時に、トゥクトゥクに乗ったのを思い出した様子。 「そうだね、楽しかったよね〜」などと話してると、「なんていう乗り物?」と聞くので「ตุ๊กตุ๊ก(トゥクトゥク)だよ」と伝えた。 翌日も「なんていうの?」と聞いてきて、「ตุ๊กตุ๊ก」と答える。 三日目は、「トゥットゥって言うんだよね!」って言っていた。(3y7m) 耳慣れない音だったと思うけど、ニホンゴとかガイコクゴとか区別なんてなくて、自分の聞こえた通りに、きちんと頭に入ってる。子どもの脳みそ、羨ましい〜〜 蛇足:"乗せてもらった"という言い方も見落とせない。大人はつい「トゥクトゥクに乗った」と表現しがちだけど、クラームから見えた世界は、ドライバーが乗っていて待機していたところ、交渉して"乗せてもらう"ものなんだな〜。
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3日前くらいから、クラームが、寝るときに、まず布団の上に長座で座り、布団を足元から胸元まで引き上げて、寝る、という・・・まあ、大人と同じスタイルで布団に入るようになった。(3y7m) 今まではというと、ダンゴムシのようにまるまって、布団の上の適当な場所(中心ではなく端っこだったり)で寝落ちする、というスタイル。大人が気づいたタイミングで毛布をかけてあげていたけど、基本的にかけられた毛布はすぐに跳ね飛ばしてた(寝てるのに本能ってすごい)から、体の上に布があるのが好きじゃないみたいだな、と思っていた。 2024年12月(クラーム3y6m)から、入眠前にメラトニンを服用し始めてから、クラームのルーティンが少し変化した。これまでは、寝る支度が終わってもひたすらクラームは飛び跳ねたり動き回ったり遊んでいて、大人が先に寝ると、真っ暗な部屋の中で1時間くらいぼーっとしていて、いつの間にかダンゴムシのように寝る、という感じだった。 それが、薬を飲んだあと、私が絵本を読み始めると一緒に見てくれるようになって、30分もしないうちに、最初に書いたようにむにゃむにゃと布団にくるまって寝るようになった。 あー・・・もしかしてこれが一般的な子どもの寝るスタイルだった?寝る前の絵本タイムなんて、今までできなかったもんな・・・。メラトニンが分泌されにくい体質って、ちょっとやっかいだねえ。
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1月から登園渋りがずっと続いていたクラーム。(3y7m) 1月いっぱいはずっと、帰りのお迎えの際はクラームは園内をハイハイで移動していた。ズボンがほこりまみれ。疲弊によって赤ちゃん返りを行うことで心身回復を図ろうとしてるのでは・・・と私は勝手に推測。 2月に入って、ハイハイは見られなくなってきた。ちょっとずつ、気持ちを強く保てるようになってきたのかも。相変わらず朝の登園時は、「熱があるから保育園休む」とか「今日は保育園じゃなくて、ママの歯医者(会社)へ行く。」と言って保育園へ行きたくないことを主張している。 2月のある朝、たまたま前夜に膨らまして遊んでいた風船を、今日は保育園へ持っていく、と言い出した。 その日は抱っこもおんぶもせがまず、風船を大切に抱えて登園した。 まずは2階へ上がって荷物をロッカーへ入れる。そこで出会ったA先生に、風船どうしたの?と聞かれ、「ママが膨らましたの」と答えていたクラーム。 次に1階へ降りて、教室に入ると、「わー、風船だー!」と、おそらくクラーム自身も予想していたであろう、先生たちの大歓声が響く。興奮してぴょんぴょん跳ねるクラーム。B先生に、風船どうしたの?と聞かれたクラームは、ぴょんぴょん跳ねながら、「えーと、歯医者で、もらったの!!」と答えた。 私「???」 直前できちんと"ママが膨らました"と言えてたのに、興奮すると、違う言葉が出てきてる・・・?